ホテルの定義と上手な使い方について

今更考える、ホテルの定義

ホテルとは何か

観光ないしビジネスの出張、といったことで使用する機会が多いのがホテルだ。言わずもがなな回答となってしまいますが、使用するというよりは使用しなければ寝泊まりできるところがないわけで、由々しき事態です。野宿をするという時代ではない、そもそも野宿すればそれだけで迷惑行為と見なされて警察に連行されてしまうなんてことにもなりかねません。ホームレスの人々にとっては行く場所がないから仕方がないだろうというでしょうが、それをはいっそうですかと肯定するのも違う気がする。他に寝泊まりする場所がある、と考えた時にもっと利便性に優れたところがあってもいいのではないかと思われる。

ホテルにしても値段などに囚われなければ、格安のホテルなら2,000円という値段で宿泊できるくらいだ。その場合、いわゆるカプセルホテルになるわけだが、最近のカプセルホテルの進化っぷりは半端ないことになっている。正直ネットカフェに同金額を支払うよりはカプホにした方がいいのではと、最近になって思ったほどだ。それでもあまり焦点が当てられないのはどうしてなのでしょうか。ホテルの中では確かに使い勝手はあまり良くはないのかもしれません。ですがカプホなどのホテルを使用すればその分だけ衛生面で心配することもなくなっていい。

宿という概念は中世頃から日本に存在していた、しかし今と違ってそこまで発達していたわけではない。それこそ野宿やら野営やらをするのが基本スタイルだったと、そうみなしていいかもしれません。それだけこの国でも宿泊業と呼ばれる業務スタイルが確立されるようになってから、確固たる進化を果たしたと言えます。それらの歴史を淡々と見つめるだけでも驚きを隠せないが、そもそもホテルとは何か、そんな当たり前なことを考えてみたい。

語源はどこから

最初に触れておきたいのが『ホテル』という言葉についてです。何気なく使用していますが、この言葉の語源が一体何かと起源を探ってみる。紐解いていくと、ホテルとは『hospes』というラテン語が派生し、『hospitalis』という言葉がやがて『hotel』という進化を辿った。最初は『旅人』を意味するhospesから、徐々に『手厚いもてなし』という言葉を生み出した後、hotelという言葉を生み出していった。ここから見えてくるのは、

ホテル=旅人を手厚くもてなすための場所

という風に解釈することが出来ます。あくまで個人的な考え方ではありますが、ふらりと立ち寄った宿で一晩を過ごすのが当たり前だった頃を思い浮かべれば、現代のホテル事象がどれほど進化したのかが分かるはずだ。

旅人を手厚くもてなす、という意味合いは日本の施設を想像してもらえればわかると思いますが、サービスの良さは引けを取りません。日本人の気質がこれでもかと滲みこんでいるこの国ならではの宿泊スタイルは周知の事実として多くの人に知られている。

部屋について

昔の日本的に言えば宿屋といえば、和室を連想するでしょう。今でも日本古来の旅館として親しみのあるものとして人気を集めているところもありますが、中には創業から数百年という年月も前から創業、というところもあるほどだ。そこでは畳張りの部屋でおよそ10畳ほどの広さがあって寝泊まりする、という印象が強いでしょう。ホテルとの違いとしては、個室に入浴施設があるのではなく、温泉を利用して1つに集約されているのが原則だ。

対してホテルは温泉こそないものの、部屋1つずつに備え付けのバスルームがあると考えてくれればいい。今ではどこの旅館も必ず個室にお風呂はありますが、昔はそうではなかったでしょう。やはりそういう意味では近年の宿泊施設も、洋風化による影響が大きいようだ。

またホテルはホテルでも日本的な宿と考えるとやや複雑に区分けしなくてはなりません。部屋の広さだったり、宿泊する人数によって利用する部屋の種類は異なってきますが、その種類についても改めて区分するとこのようになる。

シングルルーム
一人用のシングルベッドを用意。最近はセミダブルベッドの導入も多い
ダブルルーム
二人用のダブルベッドを用意。クイーン、あるいはキングサイズのベッドを用意しているところもある
ツインルーム
二人用のシングルベッド、あるいはセミダブルベッドを用意
スイートルーム
高級という意味合いが強く、他の部屋と違ってベッドルームだけでなくリビングルームも付いている

見れば違いを理解できるでしょうが、あまり利用したことのない人にしてみれば、あまりその差が何処にあるのかがわからないという人もいるでしょう。それこそダブルとツインの違いがわからないという人もいるそうだ。

端的に言えばベッドが1つか2つあるかという点だけで、友人同士でも同じ部屋で旅費を安くして同じベッドでも眠れるなら、ダブルベッドでも良いでしょう。恐らく、大半がツインルームが良いというはずだが。

スイートルームという存在

ここで外せないのが高級さをウリにしているといっても過言ではないスイートルームの存在でしょう。本来ホテルには最低限の宿泊する場所、要するにベッドルームが完備されている。そこへさらに独立したリビングルームを用意することで広さはもちろん、利便性も幅広くしてくれるのがスイートルームだ。高級な部屋とよく使われていますが、一般的には普通の賃貸マンションの1LDKクラスの部屋で、家具などが全て用意されていると思ってくれればいい。

改めて見て

ホテルというものを紐解くと、意外に気づきにくい違いが浮かんでくることもあります。部屋の種類も実はふわふわで分からなかった、という人がいるくらいだ。利用したことはあっても、いざ自分が宿泊するとなった際に部屋の種類が分からなくて余計な出費に繋がった、なんてケースにもなりかねない。普段の観光旅行などであれば、スイートルームに宿泊するというのがどれほど贅沢なことなのかはここでわかると思います。

筆者も家族旅行の折に一度使用したことはありますが、通常とはグレードがまるで違っていた。豪華で過ごしやすいというのもありますが、簡単に寝泊まり出来るところならいいという考えならそこま強くこだわらなくてもいいでしょう。最近のホテルは安くなったといっても、高いところは高いままなので懐事情とよく相談しよう。